2025年秋学期 学院長からのメッセージ

東京・横浜日仏学院 院長 ジェレミー・オプリテスコ

夏の強い陽射しも和らぎ、街の空気にも落ち着きが戻ってきました。穏やかな秋の訪れとともに、新しいことに触れたいという気持ちが自然と戻ってくるようです。秋は、心をひらいて新たな言語や文化と出会うのにぴったりの季節。これまでの道を歩み続けるのも、新しい扉を開くのも良いかもしれません。

緑豊かな庭に面した新館・藤本棟の教室には、大きな窓から秋のやわらかな光が差し込みます。

この秋も東京日仏学院では、文化やフランス流の暮らしに触れられる新講座をはじめ、エスパス・イマージュでは第二次世界大戦をテーマにした映画特集、ジル・ドゥルーズの『アベセデール』をめぐる講演会など、多彩なプログラムをご用意しています。また、ギャラリー・リヴ・ドロワットでは、2024年「デザイン賞」受賞者・渡辺祐氏や、ヴィラ九条山元レジデントのニナ・フラデ氏によるデザイン展などを開催。レストラン「ロワゾー・ドゥ・フランス」では地方の名物料理を、書店「パサージュ・リヴ・ゴーシュ」では秋のフランス文学新刊をお楽しみいただけます。さらに、毎年恒例の文学フェスティバル「フランス読書の秋」も開催されます。

外の世界へと心をひらくことで、自分自身と出会い直す。それこそが、秋という季節の持つ美しさなのかもしれません。東京日仏学院が、皆さまにとって、日々の慌ただしさから少し離れ、自分自身の時間を過ごせる光に満ちた安らぎの場となりますように。

どうぞ、実り多い秋学期をお過ごしください。

東京・横浜日仏学院
院長 ジェレミー・オプリテスコ